　２０世紀初頭、テキサスは油田開発で賑わっていた。マクマスターズとサンドの２人も共同で石油を掘り始めるが、女を巡る葛藤や事業の失敗で一時は袂を分かつ。主役の２人に妻と愛人、機器を貸し付ける男の５人がからんで物語はテンポよく進んでいく。
アメリカ映画。日本公開１９４７年。

　第二次大戦中のニューヨーク交響楽団では多くの女性楽士を雇い、各地で慰問演奏を行っていた。バーバラも楽団員のひとりで、故郷から妹のマイクが訪ねてくると、彼女はみんなの人気者になった。この２人を中心に様々なエピソードが繰り広げられる音楽映画。アカデミー賞脚本賞でノミネートされるが受賞は逸した。
アメリカ映画。日本公開１１９４７年。

　妻が愛人と駆け落ちをしてしまい、残された夫は息子をひとりで育てようと、姉と母親を頼るのだが・・・・。夫婦の仲が子供に与える影響が悲劇的に描かれている。ネオレアリズムの先駆けとなったほか、デ・シーカ監督の出世作ともなった作品。
イタリア映画。日本公開１９５4年。

　フランスの哲学者、サルトルが脚本を書いた幻想的な作品。夫に毒殺されて死者登録をした女が、やはり革命運動で殺された男と死後の世界で愛し合うようになる。様々なエピソードを挟みながら、生と死を混在させて物語は展開する。
フランス映画。日本公開1951年。

　1919年にデビューした後、次々に歴史に残る名作を発表したフリッツ・ラングは、早々にドイツを代表する監督になった。しかし、ナチの台頭と共にフランスに亡命し、36年にはアメリカに渡り、56年までに21本の作品を手掛けた。その中からフィルム・ノワールの系統に属する５作品をピックアップしたシリーズです。

　大恐慌からまだ立ち上がれないショー・ビジネスの世界舞台にしたミュージカル映画。生活に困窮していたコーラス・ガールの３人の娘が新たなショーに配役される。途中で様々なエピソードを挟みながら、結局、３組のカップルが誕生してハッピーエンドとなる。振付けは絶頂期のバズビー・バークリーが担当豪華絢爛たるセットに、無数の美女たちが舞うレビュー・シーンは圧巻。
アメリカ映画。日本公開1933年。

　ダンスで身を立てて、かつて育てた競走馬を富豪から買い戻そうとする女性と演出家が恋に落ちて、舞台で成功するまでのミュージカル映画。前作の「踊るブロードウェイ」とほぼ同じスタッフで作られた。クライマックスで延々と続く彼女のタップが圧巻。当時、15才ののJ.ガーランドがクラーク・ゲーブルに恋する少女の気持を歌うシーンも見どころか。
アメリカ映画。日本公開1938年。