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![]() Julien Duvivier 1896年にフランス北部で生まれる。当初は俳優としてオデオン座の舞台に立っていた。やがて映画界に移り、助監督を経て19年に監督になるが、サイレント期は観るべき作品は少ない。しかし、トーキーになると花が開き、芸術至上主義の映画界にあって、出会いと別れ、数奇な運命に翻弄される人物等の通俗的なテーマが観客の好みに合って、とくに我が国で注目されるようになった。30年代に公開された作品の多くがヒットし、フランス映画黄金期を代表する監督のひとりである。ジャン・ギャバンの才能を見出し、売り出しに貢献したことでも名高い。。第二次大戦中は戦火を逃れてアメリカに渡り、「運命の饗宴」を含む作品を手掛け、その一流職人としての技を発揮。戦後も故国に戻って精力的に活動を続けていたが、1967年にパリで運転中、心臓麻痺で急死した。
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